海自 輸送艦「しもきた」 LCAC整備員長 1等海曹 松村 貴志(まつむら たかし)
私は、2023年に行われた「タリスマン・セイバー23」にエアクッション艇LCAC(Landing Craft Air Cushioned)の武器整備員として参加しました。LCACは、艦艇が近づけない砂浜に人員や装備品などを運ぶホバークラフト型の輸送艇で、多国間による水陸両用作戦を主とする本演習には、欠かせないものです。本演習期間中に、輸送艦「しもきた」に搭載しているLCACに不具合が発生しましたが、同じく訓練に参加していた米海軍のLCAC整備員の支援を受け、共同で作業を行い、不具合を復旧することができました。昼夜を問わず作業をしてくれた米海軍LCAC整備員の協力に本当に感謝しています。
今後も日米共同における相互協力の機会は増えていくと思います。今回の経験を踏まえ、日米の連携強化のためには、ロジスティックスを含め平素からの日米の協力が重要であることを改めて認識しました。
米海軍整備員と海自LCACクルーおよび整備員
(筆者(2列目右から2人目))
LCACを艦内に収容する様子