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<VOICE>米海兵隊との実動訓練「レゾリュート・ドラゴン23」に参加した隊員の声

陸自 第42即応機動連隊 普通科中隊長 3等陸佐 山田 憲司(やまだ けんじ)

私は、第42即応機動連隊普通科中隊長として、「レゾリュート・ドラゴン23」に参加し、米側共同部隊と対着上陸戦闘訓練および総合戦闘射撃訓練を行いました。

特に、本訓練において、米海兵隊中隊長マクニール少佐の指揮する中隊と共同して行った対着上陸戦闘訓練では、日米の連携した火力発揮と流動的な防御戦闘により、多くの成果と教訓を得ることができました。また、海兵隊の崇高な使命感、高い規律・士気・能力を目の当たりにし、共に戦う仲間として、揺るぎない信頼感を覚えるとともに、南西防衛における日米同盟による抑止力の重要性を改めて実感しました。

言語の違い、文化の違いなどから多くの苦労もありました。しかし、それらを乗り越え、作戦遂行にあたり、海兵隊の意見や考えを尊重しつつ、こちらの意見や考えを相手に伝えるなか、共通の価値観から生まれる絆や相互信頼により、良好な人間関係、協力態勢を築くことができたことに、充実感と達成感でいっぱいです。

今後も、自分の国は自分で守るという強い意志と覚悟をもって、わが国の平和を守り抜けるよう日々の訓練に取り組んでいきます。

日米中隊長間の第一線での調整(筆者(左))

日米中隊長間の第一線での調整(筆者(左))