日本電気株式会社(NEC) ANSビジネスプロモーション部門 ANSサプライチェーン統括部 ディレクター 中松 栄治(なかまつ えいじ)
当社は、東京の府中事業場を主な拠点として装備品の開発、生産、システムインテグレーションを展開しています。警戒監視レーダや水中音響装置などのセンサ事業、野外通信システムや衛星通信システムなどのネットワーク事業、自動警戒管制システムなどのITシステム事業により、海中から宇宙まで幅広い分野で高度な技術力とソリューションを活かして、製品やシステムを提供し、防衛力整備の一翼を担っております。
装備品の生産増加への対応のため、生産基盤の強化に取り組んでおり、生産設備の更新、増強や、人員の大幅強化(2025年度までに1,000人規模の増員)と合わせて、府中事業場内に8階建ての新棟を建設しています(2024年度完成予定)。これは将来の府中事業場のありたい姿を描いたグランドデザインに基づく設備・施設のリノベーションの第一弾であり、「高度なセキュリティ対策」と「柔軟な働き方」の両立を図りながら、従業員・お客様・パートナー様・地域が一体化した生産拠点を目指して進めています。
これらの施策を継続して着実に実行し、今後もわが国の安全保障の基盤となる防衛力整備に貢献できるよう活動してまいります。
府中事業場のグランドデザイン抜粋【日本電気(株)提供】
株式会社中金(ちゅうきん) 専務取締役 井上 裕嗣(いのうえ ひろつぐ)
常務取締役 寺西 一明(てらにし かずあき)
─アルミニウムの表面処理で先駆ける技術力を培い、社会の発展と人間の豊かさに貢献する─ この思いで、当社は、装備品の一部のアルミニウム部品への表面処理をプライム企業(防衛省と契約関係にある企業)から請負ってきました。今般、政府が進める防衛力の抜本的強化を受け、プライム企業が装備品の生産体制を強化されることとなり、代わって、同企業が担う装備品の表面処理工程を当社が承継することとなりましたが、ここで活用したのが、防衛省の「君シカオラン」制度(防衛生産基盤強化法による基盤強化措置)です。
必要な経費が直接企業に支払われるこの制度により、安心して生産体制が構築できるだけでなく、装備品のキーサプライヤー、まさに日本で「君シカオラン」企業として安全保障に貢献できることを誇りに思います。
「君シカオラン」制度の活用により整備が進む、新たな表面処理ライン
写真は筆者達