防衛政策局 日米防衛協力課
2等海佐 髙橋 晃博(たかはし あきひろ)
私は2022年3月から、防衛政策局日米防衛協力課に勤務しており、同盟調整グループ(ACG)における日米間調整を担当しています。
ACGは、平素から有事に至るあらゆる局面において、切れ目なく対処することを目的として設置されていますが、実態としても、横田基地に所在する在日米軍司令部と日々緊密に連携をとりながら、日米における様々な調整業務を行っています。
令和6年能登半島地震においても、同盟調整メカニズム(ACM)を通じた発災直後からの速やかな日米調整のもと、米軍による多大な支援を頂くことができました。この場を借りて、今回の震災支援に携わってくださった米軍の方々に心からの感謝を申し上げます。
「同盟調整メカニズム」といえども、その根幹は「人と人とのつながり」であることを、この勤務を通じて感じとることができました。今後とも米側のカウンターパートとともに、「サイド・バイ・サイド」で肩を組みながら、ACGにおける日米協力をより強固なものにしていきたいと思います。
会議に参加する筆者達(奥)
在日米軍司令部
ジェレミー・ガルディニエ 陸軍少佐
私は2022年7月から、横田基地に所在する在日米軍司令部の政府関係副課長として勤務しております。
在日米軍司令部の主な役割は、自由で開かれたインド太平洋を維持するため、日本への脅威に対して抑止・対処し、米日同盟を強化することです。
私の司令部における業務のうち、最も重要であると考える職務は、ACGの担当としての職務です。ACGは、2015年の米日防衛協力のための指針に基づき設置されたACMの実務者レベルの協議体で、迅速な対応が求められる厳しい環境において、様々な事態に柔軟、迅速かつ効果的に対応するために設置された枠組みです。
令和6年能登半島地震において、国家安全保障局や外務省などの関係省庁が集まり、ACMに基づき必要な調整を行い、極めて有意義な形でACMの有用性を発揮することができました。
過去と比べて格段と速やかに米軍支援の調整を行うことができ、その結果、支援を必要としている人々の役に立てたことがとても嬉しいです。
引き続き、ACM/ACGを通じた二国間の連携を強化していきたいと思います。
「サイド・バイ・サイド」肩を組み合う筆者達