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<VOICE>活躍する即応予備自衛官と雇用主の声

陸自 第13高射特科中隊 即応予備陸士長 宗 歩美(そう あゆみ)

まず、「令和6年能登半島地震」において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

私は、2020年の任期満了退職前に参加した、退職自衛官合同企業説明会のブース担当者の雰囲気が非常によかったことと「予備自衛官登録制度」、「家賃補助制度」があったことで、アート引越センター株式会社への入社を決めました。

入社後、予備自衛官となり、1年後の2021年に即応予備自衛官となりました。

年間30日の訓練は、当社独自の制度である「訓練特別休暇制度」で特別休暇を取得し、月に2~4日に分けて日本原駐屯地で行っています。元同僚にも再会でき、楽しんで訓練に参加しています。「訓練特別休暇制度」により、訓練参加のための特別休暇が20日取得できるため、仕事のない日や有休と組み合わせて30日の訓練に参加しています。また、訓練に参加する際は、勤怠シフトも協力的に組んでいただき、支店長、職場の仲間にも理解いただいています。

訓練はかなりきついですが、自衛隊で培った、人を思うことの尊さ、大切さを維持するためにも即応予備自衛官としてあり続けることが、社会のため、会社のためにもなると思っています。

職場の仲間の支えもあり、これまでしっかりと訓練に取り組むことができたため、即応予備3曹へ昇進する日も近いと伺っていますので、これまで以上に仕事と訓練の両立に頑張って行きたいと思います。

引越作業後、お客さまに「ありがとう」と言われ喜んでいる(宗即応予備陸士長)

引越作業後、お客さまに「ありがとう」と言われ喜んでいる
(宗即応予備陸士長)

アート引越センター株式会社 執行役員人材戦略部長(元陸自 第25普通科連隊 3等陸曹) 本多 隆雄(ほんだ たかお)

弊社は、1976年に国内で初めて引越を専業とする会社として誕生して以来、お客様の「あったらいいな」の声に耳を傾け、数々のサービスを生み出し、引越を運送業ではなくサービス業として発展させてきました。ここ数年、当社では全国で年20名程度の自衛隊新卒の方を採用しています。そして、現在即応予備自衛官が6名、予備自衛官が11名在籍しています。

2020年には、退官自衛官の社員を支援する目的で、訓練招集には特別休暇を、災害派遣などの際には出勤扱いになる制度の運用を開始しました。

私自身が自衛隊に在籍し、レンジャー訓練含め、様々な経験をさせていただき、成長できたので、当社に入社してくれる自衛隊新卒の社員には深い思い入れがあり、精神面でも制度面でも入社後の皆さんの活躍をバックアップさせていただきます。

アート引越センター株式会社執行役員 人材戦略部長 本多 隆雄氏

アート引越センター株式会社
執行役員 人材戦略部長 本多 隆雄氏