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<解説>米軍ロウワー・プラザ住宅地区の一般開放

キャンプ瑞慶覧の一部であるロウワー・プラザ住宅地区(沖縄県沖縄市・北中城(きたなかぐすく)村)は、沖縄統合計画において定められた条件が満たされたのちに返還されることとされており、防衛省は、返還条件の達成に向けて取り組んでいるところです。一方で、返還が実現するまでの間、沖縄県民の皆様の生活の利便性の向上のために同地区を利用できるようにするとの2022年5月の岸田総理による発表を受けて、日米間で共同使用合意を締結し、2024年3月に緑地ひろばとして一般開放しました。

記念式典の様子(2024年3月)

記念式典の様子(2024年3月)

ロウワー・プラザ緑地ひろば

ロウワー・プラザ緑地ひろば

緑地ひろば内では、米軍住宅を撤去しつつ、丘陵地の自然や景観を活かした整備を行い、駐車場やベンチ、トイレなどを設置しましたが、返還後は地元において跡地利用することが想定されていることから、既存の道路やフェンス、ソフトボール場などを活用し、追加的な整備は必要最低限としています。

ロウワー・プラザ住宅地区は、沖縄県の東西南北を結ぶ幹線道路が交差し、大型商業施設や病院にも隣接する恵まれた環境に所在していることもあり、緑地ひろばとして整備されたいま、沖縄県民の皆様をはじめ、多くの人々にレクリエーションや交流の場として利用されています。

防衛省としては、引き続き、沖縄統合計画に基づく土地の返還に向けて取組を着実に実施し、沖縄の基地負担を軽減できるよう、全力を挙げて取り組んでいきます。