コラム
＜VOICE＞ラオス人民軍に対する能力構築支援事業に参加した隊員の声
陸上自衛隊第13普通科連隊（長野県松本市）
第2科長 1等陸尉 吉田（よしだ） たつる
ラオス人民軍に対する能力構築支援は、ラオス人民軍の災害対応能力の向上に寄与することを目的として、16（平成28）年に始まって以来、捜索・救助及び衛生活動における陸上自衛隊の技術や能力を駆使してラオス人民軍の指揮官要員などに対する教育を行い、その成果を着実に積み上げてきました。私はチーム長として、19（令和元）年10月に日本に招へいされたラオス人民軍の指揮官要員等12名に対し、自衛隊の災害派遣活動の概要を説明するとともに、災害対応訓練の実施計画の作成要領等について教育しました。翌11月に、私はラオスに派遣され、ラオス人民軍が指揮官要員の作成した訓練実施計画に基づき捜索救助及び衛生活動に関する訓練を実施する際に、全般指導を行いました。
ラオス人民軍の参加要員は、私たちが感銘を受けるほどの強い責任感と真摯な姿勢で日々の教育及び訓練に取り組み、災害対応訓練の実施計画の作成・実施・評価など一連の訓練管理要領について修得しました。
近年の世界的な災害の激甚化に伴い、迅速かつ高度な災害対応能力が求められています。本事業を通じ、ラオス人民軍の災害対応能力の向上及び日ラオス両国の友好・信頼関係の発展に寄与していることを実感しました。
訓練実施計画の作成を指導する筆者
