陸上自衛隊第12施設群本部(北海道岩見沢市)
副群長 2等陸佐 藤堂 康次(とうどう こうじ)
私は、令和元(2019)年度第2回目のRDEC(現国連三角パートナーシップ・プロジェクト(UNTPP))教官団の団長を拝命し、約3カ月間ウガンダ共和国に派遣されました。これはアフリカでは初めてとなる訓練対象国での訓練であり、同国軍の工兵達に建設機械の操作技術を教育しました。教育期間は1コ課程あたり6週間を2回実施し、合計31名の中級オペ─レーターを育成することができました。今回教育した学生達は、上は50歳から下は24歳、階級は2等准尉から2等兵まで、そして男性が30名で女性が1名といった様々な階層のバラエティに富んだ編成でした。教育では、学生達全員が非常に真剣に訓練に臨み、自らの技術向上のために真摯に努力している姿に接し、我々教官団も必然的にそれに応えるべく精一杯教えるといった、教官・学生双方にとって非常に有意義で得るものが多かった教育となりました。また、終了時の学生へのアンケート結果でほぼ全員が「日本隊の技術が高く、教え方がわかりやすく、学生との接し方も友好的でとても良かった」と回答したのを見た時は、我々の3カ月間の苦労が一瞬で吹き飛んだ瞬間でした。「こちらこそ、ありがとう!」です。最後に、本国連プロジェクトに寄与できたことは大変光栄ですし、今回育成した学生たちが今後活躍されることを遠い日本の地で願っています。
教育の進め方について、現場で統括教官と認識統一をする著者(右側)
URDCC長(オモラ准将)の視察を受ける著者(中央)
動画:RDEC(現UNTPP)に従事する自衛官
URL:https://youtu.be/TQLxPy4N63Y(別ウィンドウ)