海上自衛隊第6護衛隊司令
1等海佐 稲葉 洋介(いなば ようすけ)
私は、派遣情報収集活動水上部隊指揮官として、護衛艦「たかなみ」を指揮し、20(令和2)年2月から中東海域における情報収集活動の任務に従事しております。わが国は、原油輸入の約9割をこの地域に依存しており、世界の主要なエネルギーの供給源である中東における日本関係船舶の安全確保は、わが国にとって非常に重要です。我々が活動するオマーン湾やアラビア海北部の公海においては、湾岸諸国から日本に向け、原油などを積んだタンカーが数多く航行しています。この情報収集活動を通して、船舶の航行の安全に直接影響を及ぼす情報、その他航行の安全確保に必要な情報の収集を行うことで、日本関係船舶の安全確保に寄与できることを派遣情報収集活動水上部隊一同誇りに感じています。
初めての活動でもあり、派遣準備にあたっては手探りの中、試行錯誤することもありましたが、各部から多大なるご支援を受けるとともに、この任務の重要性を派遣情報収集活動水上部隊の総員が認識し、一丸となったことで克服できたと感じております。
本日も我々は、この海域における日本関係船舶の安全確保のため全力で任務にまい進しております。
艦橋で報告を受ける筆者
動画:中東地域における日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集活動
URL:https://twitter.com/ointstaffpa/status/1232620231605899265?s=09(別ウィンドウ)