内部部局防衛政策局国際政策課
防衛事務官 堀本 久美子(ほりもと くみこ)
太平洋島嶼国は、南太平洋の中心に位置しており、戦略的な観点でも重要性が高まっている14の国々です。軍隊を保有しているのはフィジー、パプアニューギニア、トンガの3カ国ですが、20(令和2)年1月~2月にかけてその3カ国全てを、山本副大臣が訪問しました。今回の訪問は、防衛省の政務三役として初めてそれぞれの国を訪問するものであり、太平洋島嶼国の防衛当局との関係強化を進めたいという明確なメッセージを伝えるものとなりました。
私は、太平洋島嶼国との防衛協力・交流推進の担当者として、現地で実施する国防大臣との会談の準備や、部隊視察などを含むプログラム全体の計画に携わりました。また、実際に副大臣に随行し、会談時の補佐を行うとともに、通訳も務めました。フィジー訪問に際しては、訪問日にかけて同国にサイクロンが到来するという事態になりましたが、セルイラトゥ防衛・国家安全保障・外務大臣の御配慮により、場所を急きょ変更して会談を実現させることができました。
これらの訪問を通じて、ハイレベルの間で顔が見える関係を築くことができ、今後の更なる防衛協力・交流推進の第一歩を築くことができたことを大変嬉しく思います。
フィジー防衛・国家安全保障・外務大臣との会談(左側前から2人目が筆者)
トンガ国防大臣と山本副大臣
パプアニューギニア軍楽隊の視察
(1列目左から1人目が筆者)