海上自衛隊第3航空隊
3等海佐 服部 隆成(はっとり たかよし)
19(令和元)年9月、厚木基地において開催された日米印共同訓練であるマラバール2019(哨戒機部隊)に海自P-1の機長として参加しました。日本が参加したマラバールは今回で8回目、また、日米印共同開催となって以降今回が3回目となりますが、厚木基地に最新鋭の哨戒機である海自P-1、米海軍P-8A及び印海軍P-8Iが揃い踏みして開催されるのは初めてでした。
マラバール2019では主に共同対潜訓練を実施しましたが、訓練を通じて米印海軍搭乗員の実力の高さをよく認識し、信頼に足るパートナーであることを身をもって実感できました。また、厳しい訓練を共に乗り越えたことで、大いに友情を育むこともできました。ここで得られた信頼関係は私自身、パイロットとして貴重な経験となっただけでなく、日米印の安全保障協力にも資するものであり、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に直接貢献するものであると信じています。
P-1に搭乗した米印海軍搭乗員に注意事項を説明する筆者
海自P-1(中央)、米P-8A(左)及び印P-8Iと各国搭乗員