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巻頭特集 日本の防衛 この一年

05 海外で活躍する自衛隊

防衛省・自衛隊は、国際協調主義に基づく積極的平和主義の下、これまでアジア、中東、アフリカ、中米など、世界各地で約40もの国際平和協力活動などを実施し、延べ約55,000人の自衛隊員を派遣してきました。現在も、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処と国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に自衛隊の部隊を派遣し、諸外国と協力して、国際社会の平和と安全に積極的に貢献しています。

ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動

海洋国家として、資源や食料の多くを海上輸送に依存しているわが国にとって、海上交通の安全を確保することは極めて重要です。このため、ソマリア沖・アデン湾における海賊行為の抑止とわが国を含む各国船舶の航行の安全確保のため、09(平成21)年7月に施行された海賊対処法に基づき、護衛艦やP-3C固定翼哨戒機を派遣し、警戒監視や航行する船舶の護衛を実施しています。
(16(平成28)年6月現在、護衛艦2隻、P-3C固定翼哨戒機2機を派遣)

船舶を護衛する護衛艦(右奥)とP-3C哨戒機の画像

船舶を護衛する護衛艦(右奥)とP-3C哨戒機

国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)

11(同23)年7月に独立した南スーダンの平和と安定は、アフリカの安定にとって重要であり、国際社会で対応すべき重要な課題です。UNMISSへの国連による派遣要請を受け、同年11月以降、司令部要員及び施設部隊を派遣し、道路などのインフラ整備や避難民保護施設の整備などを実施し、同国の平和と安定に貢献しています。
(16(平成28)年6月現在、施設部隊及び司令部要員として約350人を派遣)

インフラ整備(道路補修)を実施する隊員の画像

インフラ整備(道路補修)を実施する隊員

避難民支援を実施する隊員の画像

避難民支援を実施する隊員

現地住民と交流する隊員の画像

現地住民と交流する隊員