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<解説>令和6年度日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード25」

わが国防衛のための自衛隊の統合運用および日米共同対処能力の維持・向上を図るため、2024年10月、日米共同訓練として最大規模となる「令和6年度日米共同統合演習『KS25』」を実施しました。

本演習では、これまでの演習で積み重ねてきたわが国の防衛にかかる様々な訓練をさらに深化させるとともに、一例として衛生機能の強化を図るために、日米の航空機などを使用し、島嶼(とうしょ)部から本州の主要な自衛隊病院までの一連の医療・後送態勢を演練する患者後送訓練を実施しました。衛生機能は任務達成のために必要不可欠なものであり、根幹を訓練することにより、KS25はより実践的なものとなりました。

さらに、KS25の実施にあたり、住民の皆様の深いご理解および関係地方公共団体などのご協力により、民間空港・港湾において、日米の航空機や船舶などを使用した訓練を実施できました。また、本演習の一部に豪軍およびカナダ軍が参加したことにより、同志国との連携を強化することができました。

わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、防衛省・自衛隊は、このような演習を通じ、あらゆる事態に即応するための抑止力・対処力を強化するとともに、日米の強固な意思と能力を示すことで、わが国防衛および地域の平和と安全の確保に取り組んでいます。

航空機内にて陸上自衛官を救護訓練中の米軍隊員

航空機内にて陸上自衛官を救護訓練中の米軍隊員

患者後送のため航空機へ患者を担架搬送する様子

患者後送のため航空機へ患者を担架搬送する様子