米軍那覇港湾施設(沖縄県那覇市)は那覇空港の近く、那覇港内に位置する約56haの米陸軍の港湾施設です。沖縄統合計画において、その機能を浦添ふ頭地区(沖縄県浦添市)に建設される約49haの代替施設へ移設した後に返還することとされています。地理的位置から跡地利用のポテンシャルが高く、その返還は沖縄県全体の発展に資することが期待されてきました。
こうした中、2022年10月に、移設先である浦添市や沖縄県を含む関係機関との間で代替施設の整備を進めていくことが確認され、2023年4月には、代替施設の位置・形状および施設配置計画について日米両政府間で合意するに至り、その建設に向けて着手できる状況が整いました。現在、環境影響評価手続と並行して、ボーリング調査など移設に必要なプロセスを進めています。
移設先である浦添市の振興も重要です。2024年4月および11月には、浦添市の振興について協議する「那覇港湾施設移設に係るてだこの都市(まち)・浦添の振興に関する協議会」を開催し、国と地元が一体となって浦添市の振興に取り組むことが改めて確認されています。
防衛省としては、那覇港湾施設の返還を早期に実現できるよう、引き続き、全力を挙げて取り組んでいきます。

現有那覇港湾施設と移設先である代替施設の位置図

那覇港湾施設 代替施設のイメージ図