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<解説>歴史的建造物の紹介(江田島)

江田島は、1888(明治21)年に海軍兵学校が東京築地から移転して以来、世界三大兵学校の所在地として広く世界に知られました。終戦後10年間は当地を連合軍が使用しましたが、1956(昭和31)年に返還され、当時横須賀にあった術科学校が移転、16(平成28)年1月に60年を迎えました。現在は、幹部候補生学校、第1術科学校が置かれていますが、海軍兵学校の施設は今なお私たちの教育に活用されています。

1893(明治26)年竣工の海軍兵学校の生徒館は、通称「赤レンガ」と呼ばれ、幹部候補生学校庁舎として候補生教育に使用されています。1917(大正6)年竣工の大講堂は建坪500坪、収容人数2千人を誇る石造りの建物で、入校式や卒業式などに使用されています。この建物は音響に優れ、マイクは不要です。

1936(昭和11)年に竣工されたギリシャ神殿風の教育参考館は、先人の遺徳を偲(しの)び、精神基盤の育成を目的として建設されました。今なお多くの海軍関係史料が展示され、海上自衛官の教育の場となっています。

このように、江田島は海軍兵学校時代の佇(たたず)まいを残し、海上自衛隊員の教育の場として受け継がれています。

赤レンガと大講堂の画像

赤レンガと大講堂

教育参考館の画像

教育参考館