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<VOICE>防衛力整備を支える防衛産業

藤倉航装株式会社 営業部 営業1課長代理 安田 信矢(やすだ しんや)氏

わが社は藤倉航装株式会社(英語名:Fujikura Parachute Co.,Ltd)と言い、落下傘をはじめとする各種救命装備品を作り続けてきたメーカーです。1939(昭和14)年の創業以来、40万個以上の落下傘を製造販売し、陸自60万回無事故降下記録達成に貢献できたことを名誉とし、人命尊重を最優先してお客様の信頼獲得に努めています。一昨年、わが社で開発した13式空挺傘の陸自納入と防衛装備移転三原則の策定という流れを受け、初めて国際装備品展示会(EUROSATORY2014)への出展を決心しました。わが社の技術力は、果たして世界に受け入れられるのか?幸いなことに、世界中の多くのバイヤーから高い評価を頂き、新たな市場獲得に向け勇気を得ました。しかし、半世紀以上国内のみで仕事をしてきたわが社にとってグローバルな市場への展開は、大きなステップであり、海外市場調査、グローバルな人材育成など、全て待ったなしの状況にあります。また、防衛装備品に該当しているわが社製品の海外販売は、政府間の調整がなければ前には進みません。新たな地に着地することは簡単な事ではありませんが、わが国の安全保障に資する為、将来の防衛産業を見据えて、陸自第1空挺団同様、第一陣として、海外に無事舞い降りたいと思います。

13式空挺傘(Airborne Parachute Type13)の画像

13式空挺傘
(Airborne Parachute Type13)

タイにおける国際危機管理展示会で説明する筆者(左)の画像

タイにおける国際危機管理展示会で説明する筆者(左)