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<VOICE>進む日印交流~テストパイロットとして印空軍研修に参加して~

空自芦屋基地(福岡県遠賀郡芦屋町)
 第13飛行教育団 飛行教育群司令 1等空佐 仙波 浩(せんば ひろし)

16(平成28)年1月、 航空開発実験集団から3名(テストパイロット2名、技術幹部1名)が、インド空軍の試験飛行部隊や試験評価組織などを訪問しました。現地では、インド空軍のテストパイロットや飛行試験の専門家などと、航空機の装備化までのプロセス、テストパイロットの教育、航空機の試験要領、飛行試験の安全などについて意見交換し、空自とインド空軍の違いを学ぶことができました。

インド空軍は、ロシア製や欧州製など、運用思想の異なる航空機を運用しており、テストパイロットは、運用者と技術者の橋渡し役となり、インド空軍の航空機の安定運用に大きく貢献している様子が見て取れました。また、空自には存在しない、装備品のソフトウェア開発を一元的に担任する部隊も興味深く研修できました。今後は、本研修で得られた知見及び経験を、空自における研究開発や飛行安全に反映させていくとともに、空自とインド空軍の防衛交流の促進に寄与していきたいと思います。

インド空軍関係者と交流する筆者(右)の画像

インド空軍関係者と交流する筆者(右)