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<VOICE>日米豪による能力構築支援の現場から

東ティモール国防軍司令部 物資課補給班 少尉 ジュリア・ダ・コスタ(Julia Da Costa)

私は、東ティモールに対する豪軍主催の能力構築支援事業「ハリィ・ハムトゥック(HARII HAMUTUK)」に、日本語・テトゥン語通訳として陸上自衛隊の隊員とともに参加しました。

「ハリィ・ハムトゥック」には、東ティモールの公用語であるテトゥン語で「共に築く」という意味があり、本事業では日米豪東ティモール4か国からの参加者約100名が、力を合わせて宿舎や教場などの建設工事を行いました。

10(平成22)年から日本で防衛大学校に留学した私は、15(平成27)年春に初めての女性留学生の一人として防大を卒業しました。日頃は国防軍司令部の補給班で勤務していますが、防大留学で身につけた日本語能力を日本・東ティモール間のみならず、米豪軍も含めた協力の場で活かし、日本語・テトゥン語通訳として参加できたことは、大きな喜びでした。

東ティモール国防軍工兵の能力向上のために、一緒に汗を流して建設工事を行う日米豪の隊員の姿には感銘を受けました。現場における4か国の隊員とのふれあいを通じ、本事業は東ティモールにとっても日米豪にとっても意義の大きなものであると感じました。

今後も「ハリィ・ハムトゥック」に限らず、様々な機会を通じて日本・東ティモール防衛協力・交流の架け橋になりたいと思います。

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通訳を行う筆者(中央)