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<VOICE>陸海空の3名体制となった防衛駐在官(インド)

在インド日本大使館 防衛駐在官 1等陸佐 井上 嘉史(いのうえ よしふみ)

日印防衛協力・交流の進展は目覚ましく、防衛相会談などの高官相互訪問をはじめ、防衛政策対話、海上自衛隊のマラバール訓練への定期的参加、日印二国間海上共同訓練、観艦式への艦艇相互派遣、陸上自衛隊とインド陸軍の国連平和維持活動に関する協力・交流など、重層的な防衛協力・交流が進んでいます。昨年度は航空自衛隊とインド空軍との間でテストパイロット交流及び輸送機部隊交流が開始され、部隊・隊員レベルに至るまでの協力・交流が益々発展しています。

防衛協力・交流の拡大を受け、陸上自衛隊から派遣されていた防衛駐在官に加え、14(平成26)年には海上自衛隊から、15(同27)年には航空自衛隊からも防衛駐在官が派遣され、在インド日本大使館の防衛駐在官は陸海空の3名体制となりました。

防衛駐在官として、防衛協力・交流の現場で、民主主義国家を擁護することを誇りとするインド軍の素晴らしさ、日印防衛協力の更なる可能性を日々感じつつ勤務しています。15(同27)年12月には「日印防衛装備品・技術移転協定」及び「日印秘密軍事情報保護協定」が署名されました。US-2救難飛行艇のインド移転に向けて協議が行われていますが、この移転が実現すれば日印関係に新たな地平を拓くものとなります。陸海空3名の防衛駐在官が協力して、日印防衛協力関係を更に強化すべく努力していきます。

自衛隊記念日レセプションにて。右から井上1陸佐夫妻、高橋1海佐夫妻、上村1空佐夫妻の画像

自衛隊記念日レセプションにて。
右から井上1陸佐夫妻、高橋1海佐夫妻、上村1空佐夫妻