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<VOICE>国境離島を防衛する自衛隊

陸自対馬駐屯地(長崎県対馬市)
 対馬警備隊長 兼 対馬駐屯地司令 1等陸佐 三塚 克也(みつづか かつや)

対馬は、九州の北にある南北約80km、東西約20km、人口約32,000人の島で、空気が澄んだ日には、その北端から約50km北にある韓国釜山を望むことができる国境の島です。

対馬には、陸上自衛隊対馬警備隊、海上自衛隊対馬防備隊及び航空自衛隊第19警戒隊の3部隊が配置されており、定期的に3自衛隊会合や共同訓練を実施するなど、相互に密接に連携・協力しながら、24時間態勢での周辺海空域の警戒監視、頻発する災害への対処など、対馬及び周辺の防衛任務を遂行しています。

古代の防人(さきもり)、中世の武士及び近世の軍人が、島民と一体となって対馬を守ってきた歴史的背景もあり、協力団体をはじめ島民の自衛隊の活動に対する理解は高く、我々も積極的に地元行事の支援や各種大会への参加などを通じ、良好な関係の維持に努めています。また、警察や海上保安部などの関係機関とも、日頃から交流を深めて地域の安全と安心にかかる情報を共有しており、島全体が「国境の防人」として機能しているといっても過言ではありません。

今後も、我々3自衛隊は、国境の第一線で勤務する重責を自覚し、島民の皆様や関係機関からの協力を頂きながら、日々の訓練及び任務遂行に邁進していきます。

陸上自衛隊対馬駐屯地司令杯少年剣道大会の画像

陸上自衛隊対馬駐屯地司令杯少年剣道大会

海の向こうに韓国釜山を望む航空自衛隊海栗島分屯基地の画像

海の向こうに韓国釜山を望む航空自衛隊海栗島分屯基地