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<VOICE>日本周辺の海の守り

海自那覇航空基地(沖縄県那覇市)
 第5航空隊 1等海尉 松永 翔也(まつなが ひろや)

私は、沖縄県那覇市に所在する海上自衛隊第5航空隊において、固定翼哨戒機P-3Cの操縦士として勤務しています。海上自衛隊の艦艇・航空機部隊は、平素から日本周辺を航行する船舶などの状況について、昼夜を問わず、警戒監視活動を行っています。第5航空隊は、主として東シナ海海域の南部を担当しており、その担当海域には尖閣諸島が含まれます。警戒監視の対象は、水上船舶だけではなく水中の潜水艦にも及び、海上自衛隊の護衛艦、航空自衛隊の早期警戒管制機、海上保安庁の巡視船などと緊密に連携し、さまざまな事態に対処できる態勢を維持しています。近年、ますます注目を浴びている中、隊員一同緊張感をもって取り組んでいます。

また、警戒監視任務以外でも、P-3Cは、災害派遣などさまざまな任務に従事しています。また、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動には、常時2機のP-3Cが派遣されています。私自身、15(平成27)年2月から5月までの間、第18次派遣海賊対処行動航空隊の操縦士として派遣され、外国の派遣部隊などと連携しながら、海賊事案が発生する可能性の高い海域での任務に従事しました。

気を抜くことができない任務に臨む毎日ですが、私を支えてくれる家族に感謝しつつ、これからも自己研鑽に努め、美ら海(ちゅらうみ)の防人として国防の任を果たしていきたいと思います。

操縦士としてP-3Cに搭乗する筆者の画像

操縦士としてP-3Cに搭乗する筆者