在日米軍の駐留には、米軍施設周辺の住民の理解と協力が欠かせません。防衛省では、米軍施設周辺の住民と在日米軍関係者やその家族がスポーツや音楽などを通じて交流する「日米交流事業」を毎年開催し、日米の相互理解を深める取り組みを進めています。
平成27年度に開催した事業のうち、例えば三沢基地周辺(青森県三沢市)では、4回目となる「Misawaアイスホッキー」を開催し、日米あわせて16チーム、約160名の子供たちが、スケートリンクで不規則に転がるホッキ貝型パックを追いかけ、懸命にシュートを決めるなど、楽しみながら交流を深めました。
また、岩国基地周辺(山口県岩国市)では、6回目となる「IWAKUNI日米交流合同コンサート」を開催し、日米の児童、生徒約220名が、事前の合同練習や交流会を通して交流を深め、コンサートのフィナーレでは出演者全員による合奏・合唱を披露し、約720名の観客から惜しみない拍手が送られました。
このような日米交流事業は、参加者や住民の方からも大変好評を頂いていることから、今後とも地元の自治体と米軍の協力を得ながら、積極的に進めていきたいと考えています。
スポーツ交流(三沢市)
「Misawaアイスホッキー」は、三沢市の特産物である「にんにく」(ヘルメット)、「長芋」(スティック)、「ホッキ貝」(パック)をモチーフにした用具を使い、アイスホッケーのような形式で点数を競い合う、地元ならではのとてもユニークな日米交流です。
音楽交流(岩国市)
「IWAKUNI日米交流合同コンサート」は、平成22年度に岩国基地と岩国市の小学校の参加から始まり、その後は、岩国基地周辺の和木町(山口県)、周防大島町(山口県)、大竹市(広島県)の小・中学校も参加するなど、開催を重ねるごとに、日米交流の輪が広がっています。