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<VOICE>神奈川県座間市長からのメッセージ

座間市長 遠藤 三紀夫(えんどう みきお)氏

座間市は、神奈川県のほぼ中央に位置し、17.57km2の市域に人口約12万9千人の市民が暮らす、人口稠密(ちゅうみつ)な都市です。本市には、在日米陸軍司令部等が置かれている『キャンプ座間』が所在し、その約57haに及ぶ面積は、市域の約3.2%を占めています。

キャンプ座間の一部返還は、06(平成18)年5月の「再編の実施のための日米ロードマップ」で、米陸軍第一軍団司令部(前方)のキャンプ座間への移駐と合わせて一部返還が示され、後に追加があり、約5.4haが返還されることになりました。跡地利用計画を策定するに当たり、当時、市内病院の閉院等により救急搬送のうち74%が市外に搬送される状況で、市民から病院をつくってほしいという要望が数多くあったことから、返還予定地への民間病院誘致計画を決定しました。

誘致病院の建設にあたっては、防衛省、在日米軍、特に現地米軍の格別の配慮により、極めて異例である共同使用による返還前の民間病院建設工事着手を認めていただき、正式返還からわずか1か月という極めて短期間で病院を開院に導くことが叶いました。

日本が置かれた現在の安全保障環境について、米軍の駐留が日米同盟に基づく国家安全保障には不可欠であることを現実的に受け止め、基地を抱える市として、米軍とその関係者との良好な信頼関係を構築することは極めて重要です。この返還地の活用についての一連の経過は、日頃からの相互の交流、意志の疎通の大きな成果であると思います。

神奈川県座間市長からのメッセージの画像

南関東防衛局長から返還に関する報告を受ける遠藤座間市長(左)の画像

南関東防衛局長から返還に関する報告を受ける
遠藤座間市長(左)

開院した座間総合病院の画像

開院した座間総合病院