わが国の地理的特性及び厳しい安全保障環境を踏まえ、防衛大綱に基づく統合機動防衛力の構築のため、陸上自衛隊は、事態に切れ目なく機動的に対処し得る陸上防衛力の構築に取り組んでいます。
具体的には、平素からの「部隊配置」、侵攻阻止に必要な部隊の「機動展開」、島嶼部に侵攻された場合の「奪回」、の3段階から成っており、各段階に最適な防衛装備品を計画的に整備しています。
その重要な装備品の一例としては、ティルト・ローター機(V-22オスプレイ)と水陸両用車(AAV7)が挙げられます。
ティルト・ローター機は、固定翼航空機のような巡航速度と長い航続距離を有し、ヘリコプターのような高い離着陸性能などを有する極めて有効な装備であり、島嶼部においても侵攻阻止に必要な部隊を速やかに機動展開させることが可能です。
また、水陸両用車は、島嶼への侵攻があった場合にこれを速やかに奪回・確保するため、一定の脅威下においても自らを防護しつつ海上から所要の部隊を上陸させることが可能です。
写真は米海兵隊オスプレイ(MV-22)
水陸両用車(参考品)