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<解説>航空自衛隊航空学生制度(創立60周年を迎えて)

航空自衛隊航空学生制度とは、航空自衛隊の航空機のパイロットを養成する制度であり、昨年、創立60周年を迎えました。

航空学生の試験に合格し、晴れてパイロットへの道を進むこととなった若者達は、瀬戸内海を臨む山口県の防府北基地にある第12飛行教育団に入隊し、約2年間の航空学生課程を履修し、座学を中心とした基礎教育を受けます。課程卒業後、飛行幹部候補生として約2年間の飛行訓練を中心とした操縦教育を経て、パイロットの資格を取得し、その象徴である「ウィングマーク」が授与されます。

航空学生の大きな魅力は、男女を問わず、若くしてパイロットになれるということです。入隊2年後から飛行訓練が始まるため、早い者では20歳で航空機に乗りはじめ、23歳で「ウィングマーク」と、「事業用操縦士」の国家資格を取得することができます。

1955(昭和30)年6月に第1期生が入校し、現在では、第71期生と第72期生が、将来のパイロットを目指し、日夜努力を続けています。

航空学生制度によって、これまでに5,000名を超える飛行幹部候補生が育成され、現在では航空自衛隊のパイロットの約6割を航空学生出身者が占め、飛行部隊の中核となって活躍しています。

パイロットの象徴、ウィングマークの画像

パイロットの象徴、ウィングマーク

部隊で活躍する航空学生出身のパイロットの画像

部隊で活躍する航空学生出身のパイロット