航空自衛隊は、防衛大綱・中期防に基づき、わが国領空における「航空優勢の確実な維持」を実行できる体制を構築するため、全国に配置されている戦闘機部隊などを移動させています。
平成27年度には、築城基地のF-15部隊を那覇基地に移動させ、那覇基地のF-15部隊を2個飛行隊とし、第9航空団を新編することにより、南西地域における航空自衛隊の運用態勢の充実を図りました。平成28年度には、新田原基地の飛行教導群(仮設敵機の部隊)を小松基地に移動させ、全国の戦闘機部隊などの戦術技量の向上を図るために必要な訓練環境を整備することにしています。また、三沢基地のF-2部隊を築城基地に移動させ、築城基地のF-2部隊を2個飛行隊とするとともに、新田原基地のF-4部隊を百里基地に配備しているF-15部隊と入れ替え、南西地域の防衛態勢の一層の強化を図ることにしています。
さらに、今後、F-35A戦闘機の三沢基地への配備や航空偵察部隊の廃止、13個目の戦闘機部隊新設などに向け、引き続き、対領空侵犯措置任務をはじめとする防空任務を確実に実施しつつ、わが国を取り巻く安全保障環境の変化に適切に対応できる戦闘機部隊などの体制を構築していくこととしています。