14(平成26)年10月、空自は創設60周年記念行事の一環として、7か国から合計8名の空軍参謀長や司令官を招へいし、5日間の日程でシンポジウム、総理大臣表敬、航空観閲式参観などを含む空軍参謀長等招へい行事(ACDJ:Air Chiefs' Dialogue in Japan)を実施した。
空幕長は訪日した空軍参謀長などと個別に二者会談を実施し、相互の関係を強化していくこと、そのために様々なレベルでの対話を一層促進することで一致した。
同行事最大のイベントであるシンポジウムは、「将来の空軍力」をテーマに開催した。防衛副大臣および空幕長の開会挨拶の後、参加各国から、科学技術と空軍力との関係や、将来の空軍力の役割などについて発表がなされた。特に、空における秩序維持のため国際法を尊重していくことの重要性について、認識が共有された。
続いて、首相官邸において総理大臣を表敬した。安倍内閣総理大臣から「エア・パワーの役割がますます高まる中、地域の平和と安定に大きな役割を果たす皆様をお迎えすることは意義深い。」と発言があり、女性初の米太平洋空軍司令官であるロビンソン米空軍大将から訪問団を代表して謝辞を述べた。さらに、防衛省・自衛隊創設60周年記念航空観閲式では、整斉と飛行する空自航空機などを観覧した。
このように、多数の空軍参謀長などが交流する行事をわが国が主催したことは、防衛協力・交流を推進するうえできわめて有益である。今後も、あらゆる機会を通じ、自衛隊に対する理解促進や各国とのさらなる関係強化のため、防衛協力・交流を継続していくことが重要である。
首相官邸で安倍内閣総理大臣を表敬した
空軍参謀長・司令官など