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<VOICE>日米印豪共同訓練「マラバール2024」に参加した隊員の声

ありあけ 佐世保 応急長 2等海尉 金子 将大(かねこ まさひろ)

私は、2024年度インド太平洋方面派遣訓練(IPD24)第2水上部隊派遣艦艇の1艦である護衛艦「ありあけ」応急長として、インドにて開催された日米印豪共同訓練「マラバール2024」に参加しました。

「マラバール2024」は、日米印豪4か国の海軍艦艇などが参加する共同訓練です。停泊フェーズにおいて各種調整会議、専門術科会報や艦艇相互訪問などを行い、演習期間における部隊運用に関して戦術レベルでの同期(Synchronize)や各国海軍の文化、思想について理解を図るとともに、洋上フェーズでは、各種戦訓練や対抗戦(War At Sea EX)を通じて各国海軍との相互理解や連携を強化しました。

私は、インド海軍連絡幹部と各種停泊行事・広報に関する計画や調整、主燃料や真水といった後方補給に関する現場間調整に携わりました。特に、艦艇広報や各会議を通じて乗員レベルでのコミュニケーションを行うことで、FOIPのために、「言語の違い」や「文化の違い」を超えて互いの価値観を理解し強固な信頼関係を構築することが重要であることを認識しました。本訓練で他国海軍との文化や価値観の共有を図れたことは私自身にとっても非常に有意義な経験となりました。

インド海軍士官との交流

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