Contents

コラム

防衛白書トップ > コラム > <VOICE>女性隊員の活躍~空自初の女性戦闘機操縦者の誕生~

<VOICE>女性隊員の活躍~空自初の女性戦闘機操縦者の誕生~

第5航空団 飛行群 第305飛行隊(宮崎県児湯郡新富町)
2等空尉 松島 美紗(まつしま みさ)

1980年代後半以降、先進国で女性戦闘機操縦者が続々と誕生し活躍している中、2015年、航空自衛隊においても女性に対する戦闘機操縦者への門戸が開放されました。こういった世の中の流れもあり、私は2018年8月、各種訓練を終え、戦闘機操縦者になることができました。

念願であった戦闘機操縦者となる機会を私が得ることができたのは、現在、陸海空それぞれの自衛隊において各種任務飛行に日夜邁進している女性操縦者の先輩方の存在はもとより、様々な悩みや苦労を乗り越え、幅広い職域において活躍する数多くの女性自衛官の存在があってこそだと確信しています。

私は今、実動部隊である第305飛行隊に配属され、平時の任務として対領空侵犯措置任務に従事するとともに、有事の際に課せられる各種作戦を遂行できるよう、日々訓練に励んでいます。緊急発進により彼我不明機に対応する際には、これまでにない緊張感と実任務に対する責任の重さを実感しています。また、日々の訓練は、いかなる状況下においても任務を完遂できるよう、時には自分の心身の限界まで追い込まれる非常に過酷なものです。この高い緊張感、重責ある実任務並びに厳しい訓練を「国を守る」という崇高な使命感と誇りをもって成し遂げ、いち早く一人前の戦闘機操縦者となるべく日々精進していきたいと思います。

F-15で飛行訓練に向かう筆者

F-15で飛行訓練に向かう筆者

女性整備員と業務調整を行う筆者

女性整備員と業務調整を行う筆者