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<VOICE>活躍する即応予備自衛官とその雇用主

第52普通科連隊第1普通科中隊(真駒内)
即応予備 2等陸曹 椎名 照明(しいな てるあき)

私は即応予備自衛官として、昨年9月の北海道胆振東部地震における災害派遣活動に従事しました。

地震のあった当日、被害が大きかった地域の状況を知り、災害招集がかかると思い、東日本大震災で災害派遣に2週間参加した経験を生かせればと、職場の上司に災害派遣参加の事前了承をもらいました。

当初は停電もあったので、家族のことが心配でしたが、家族は私が即応予備自衛官として災害派遣に行くことを応援してくれました。

被災地では、物資輸送や給水支援活動などを実施し、どの程度お役に立てたのかわかりませんが、被災された方々の元気な姿をみて自分自身が元気をもらいました。

このような災害が二度と起こらない事を祈りますが、招集があった際にはいつでも出動できるよう、年間30日の訓練に真剣に取り組みたいと思います。

厚真町で給水活動中の筆者(右前)

厚真町で給水活動中の筆者(右前)

(株)フクザワ・オーダー農機(北海道河西郡芽室町)
代表取締役 福澤 剛志(ふくざわ つよし)

昨年9月に発生した北海道胆振東部地震においては、被害の少なかった帯広においても、停電の影響により、当初は弊社の業務も完全に停止し、数日間混乱しておりました。そんな中、社員の災害招集の調整を受けた時は、正直、社内のやりくりが不安になりましたが、同時に、私も現役の予備自衛官であり、被災地において直接活動したいとの思いもあったことから、弊社社員を選んでいただいたことを誇らしく感じました。

現在弊社では、3名の即応予備自衛官を雇用しておりますが、今回は2名の即応予備自衛官の派遣に応諾しました。見送りの際、被災地の方々の暮らしを少しでも早く復旧できるよう、誠実に与えられた任務を遂行するように激励しました。

災害派遣から帰ってきた時、本人たちの顔を見ると非常に充実した顔をしておりましたので、社会人としても人間としても、良い経験ができたのではないかと感じております。

社内にて筆者近影

社内にて筆者近影