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<VOICE>平成30年北海道胆振東部地震に伴う災害派遣に参加して

第7特科連隊第1特科大隊第2射撃中隊(北海道千歳市)
砲手 陸士長 張山沢 涼介(はりやまざわ りょうすけ)

私は、平成30年北海道胆振東部地震に伴う災害派遣において、所属する大隊の担当区域である厚真町吉野地区で行われた人命救助活動に参加しました。

私はこれまで災害派遣に従事したことがなく、テレビや新聞などで目にした知識やイメージしかありませんでしたが、現地に到着すると想像以上に過酷な光景が広がっており、自衛隊に課せられた任務の重大さを改めて実感しました。

大隊の担当した区域は、地震に伴う土砂崩れで家屋などが数十メートルも流されており、高く積もった倒木や土砂の上を、散乱したベッドや衣類を手がかりに、手作業で行方不明者の捜索をしました。

一刻を争う状況で、降雨の中を夜通し実施した救助活動は大変厳しいものでしたが、1分1秒でも早く助けたいという気持ちと日ごろの訓練で培った体力・気力とをもって任務を完遂することができました。

今回の災害派遣を通じて、自衛隊に対する国民の皆様の強い期待と、それに応えたいという使命感を強く感じました。これからも自衛官として、誇りをもって任務に邁進していきたいと思います。

厚真町人命救助活動(30. 9. 8)

厚真町人命救助活動(30. 9. 8)