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<VOICE>V-22操縦士(機長)練成訓練に向けて

第1ヘリコプター団臨時教育隊 米国訓練班長
3等陸佐 竹内 亮(たけうち あきら)

陸上自衛隊は、V-22導入に向け平成28年からその中核となる要員を米国にて育成しております。私は、平成30年3月に米国ノースカロライナ州ニューリバー海兵隊航空基地でV-22副操縦士の資格を取得し、平成31年3月から同地でV-22機長練成訓練に参加しております。ここでは、常時、陸自隊員約30名が、米海兵隊に混じり、それぞれの特技に応じた訓練を実施し、陸自V-22の第一人者となるべく着々と練度を向上しております。

V-22は、垂直離着陸が可能な航空機として、航続距離・速度・積載量が圧倒的に優れており、今後の航空機運用だけでなく、自衛隊全般の作戦様相を大きく変える能力を有する「夢の機体」です。操縦してみた感想は、ヘリコプターモード及び固定翼モードともに、驚くほど操縦しやすく、モード変換時の操作もスムーズで、また、何重にも安全網が張られており、文字通り最新鋭の航空機として、これほどまでに信頼できる機体は他にありません。

本機長練成訓練間、V-22をより安全に飛ばせるよう練度を向上するとともに、日本の特性に応じた有効かつ効率的な運用について検討し、機体導入後、速やかに戦力発揮できるよう日々精進していく所存です。

陸自V-22で訓練中の筆者

陸自V-22で訓練中の筆者