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第III部 わが国防衛の三つの柱(防衛の目標を達成するための手段)

4 防衛装備・技術協力への取組

1 防衛装備・技術協力の意義

防衛装備・技術協力は防衛協力の重要な取組の一つである。防衛省では、防衛装備移転三原則の下で認められた防衛装備の海外移転20を含め、様々な防衛装備・技術協力の取組を強化することによって、わが国の防衛産業基盤の維持・強化に加え、相手国軍隊の能力向上や相手国との中長期にわたる関係の維持・強化を図ることとしている。特に、必要に応じ、共同訓練・演習や能力構築支援などの他の取組とも組み合わせることで、防衛装備・技術協力を効果的に実施し、わが国の安全保障・防衛協力の強化に寄与することとしている。

参照IV部2章5節(防衛装備・技術協力)

2 各国との協力

防衛省は、国家安全保障局、外務省及び経済産業省と緊密に連携しながら、各国との協議などを通じた協力案件の具体化や、協力の推進のための枠組の整備に取り組んでいる。防衛装備・技術協力の深化を図るべく、引き続き相手国ニーズなどの情報収集、高度な技術を有する国々との共同研究・開発の推進、装備品などの維持整備への支援を含めた協力、官民一体となった情報発信の強化のほか、各国との間で防衛装備・技術協力にかかる事務レベル定期協議枠組みの設置などの各種取組を進めていく。

参照資料37(各種協定締結状況)
資料62(防衛装備移転三原則)

20 装備品の移転に当たっては、わが国の事前同意を得ない目的外使用や第三国移転を防ぐため、相手国政府との間で国際約束を締結する必要がある。細部は、IV部2章5節参照