北朝鮮による核・弾道ミサイルの開発や運用能力の向上が、昨年来、わが国を含む地域や国際社会に対する新たな段階の脅威となっています。
今年に入ってからも、新型とみられるものを含め、弾道ミサイルの発射を繰り返しています。
参照P.81
弾道ミサイルの脅威に対して、わが国自身の弾道ミサイル防衛システムを整備するとともに、日米安保体制による抑止力・対処力の向上に努めることにより、適切に対応します。
参照P.350
市ヶ谷地区に展開するPAC3部隊
ハワイ沖におけるSM-3(ブロックIIA)発射試験(17(平成29)年2月)
昭和33年に対領空侵犯措置を開始して以来、過去最多となりました。
今後とも、わが国周辺海空域における警戒監視活動に万全を期すとともに、国際法及び自衛隊法に従い、厳正な対領空侵犯措置を実施します。
参照P.121、P.340
緊急発進し上昇する空自F-15戦闘機
沖縄本島・宮古島間を通過して太平洋へ進出した中国空軍H-6爆撃機 (16(平成28)年9月)
16(平成28)年12月、中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」を東シナ海中部海域において海自が初めて確認しました。
その後、「遼寧」は沖縄本島・宮古島間を通過し西太平洋へ進出しています。中国海軍空母の太平洋進出が確認されたのも初めてです。
参照P.118、P.338
東シナ海から太平洋に進出する中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」(16(平成28)年12月)
各種事態に際し、自衛隊が迅速かつシームレスに対応するため、警戒監視・情報収集などに万全を期していきます。