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<VOICE>国際広報に関する取り組み ~スイス バーゼルタトゥー2016に参加して~

東京音楽隊 音楽科 1等海尉 岩田 知明(いわた ちあき)

16(平成28)年7月、海自東京音楽隊(東音)は、スイス連邦国防・市民防衛・スポーツ省が後援する世界的に有名な「バーセル・タトゥー(BT)2016」に参加しました。タトゥーとは軍楽祭を意味します。

BTにおいて東音は、単独ドリル演奏及び英国海兵隊軍楽隊などとの合同演奏を行いました。単独ドリル演奏では、東京オリンピックファンファーレで荘厳に幕を開け、日本の心の歌「ふるさと」を歌唱し、その後、和楽器を力強く演奏。最後に海自公式行進曲「軍艦」に乗せ、錨の形の人文字を一糸乱れず回転させるパフォーマンスに、観客などから「ファンタスティック!」と感嘆の声と盛大な拍手をいただきました。また、英国海兵隊軍楽隊との合同演奏では、文化の違いもあり、事前訓練では動作などの細かな取り決めができず不安を抱えていましたが、本番では堂々たる演技を披露することができました。

「音楽」は世界の共通語といわれますが、今回のBTでは、その「音楽」を通じ、世界に向けて自衛隊のみならず日本の魅力を大いに発信することができました。私たち音楽隊の「音の力」が平和への架け橋になるように、日々訓練に全力で取り組んで参ります。

単独ドリルで敬礼をする筆者

単独ドリルで敬礼をする筆者

※ 曲に合わせて色々なフォーメーションを展開する演奏スタイル