各種事態において常備自衛官とともに第一線で活躍する即応予備自衛官の制度は、平成9(1997)年度に導入され、今年度20周年を迎えます。
これまで2度にわたり災害招集で生活支援活動などに従事し、わが国の防衛力を支える人的基盤の1つとして活躍しています。
第24普通科連隊(宮崎県) 即応予備2等陸曹 山下 昌朗(やました まさお)
即応予備自衛官として平成11年3月に入隊し、はや18年が経ちますが、会社及び家族の理解で両立した勤務ができ、本当に感謝しております。
家の事情で自衛隊を退職しましたが、即応予備自衛官の制度が始まり、直ぐに志願しました。そのきっかけは、自衛隊で頑張るつもりが止むを得ず退職し、自分の憧れの自衛隊にどうしても貢献したかったからであり、現在も続けています。
会社で勤務中の山下即応予備2等陸曹
第48普通科連隊(群馬県) 即応予備2等陸曹 高原 博子(たかはら ひろこ)
私は主婦をしながら即応予備自衛官をしています。東日本大震災では、私自身も被災し、自宅は津波に流され、被災直後は途方にくれました。しかし、壊れた自宅から訓練で使っている荷物を偶然見つけ、気持を整理し、災害招集に応じ被災地で救援活動を行いました。災害派遣に参加したことは、自衛官の任務と使命を自覚するとともに誇りとして、自分の胸に残っています。
訓練中の高原即応予備2等陸曹