南スーダン派遣施設隊(第11次要員)
隊本部第3科運用訓練幹部 1等陸尉 土屋 良平(つちや りょうへい)
私は、南スーダン派遣施設隊において、部隊の運用と訓練を担当していました。本派遣は、私にとって初の国際任務であり、日本の代表として活動できることにやりがいを感じるとともに、部隊の安全を確保しつつ効果的な活動ができるよう、日々緊張感をもって業務に取り組みました。
私たち派遣施設隊第11次要員には、いわゆる駆け付け警護及び宿営地の共同防護という新たな任務等が付与されました。派遣間に新たな任務等を遂行することはありませんでしたが、派遣前から、また、派遣間においても訓練を重ね、いつ命令を受けても対応できる状態を維持しました。
平成29年3月、UNMISSにおける派遣施設隊の活動終了が発表され、5月末までに南スーダンから撤収することとなりました。5年4カ月に亘る活動の有終の美を飾れるよう、派遣施設隊一丸となって施設活動に取り組みました。UNMISSから付与された全てのタスクを完了できたことを誇りに思っています。
撤収にあたっては、UNMISSに譲与する器材の操作教育を実施する等、これまで培った技術とノウハウをUNMISS職員に継承して、ジュバの地を後にしました。これまで国際任務における実績や教訓を積み上げてこられた方々や私たちが任務に専念できるよう支えてくれた関係者と家族に感謝するとともに、今後も南スーダンの平和と安定に向けた取り組みが継続されるよう願っています。
UNMISS司令部要員と調整する筆者(左)