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<解説>弾道ミサイル防衛用能力向上型迎撃ミサイル(SM-3ブロックIIA)の開発

新たな弾道ミサイル防衛用のミサイルとして、SM-3ブロックIIAを開発しています。

SM-3ブロックIIAは、イージス艦から発射され、飛来する弾道ミサイルを迎撃するミサイルです。

従来のSM-3ブロックIAに比べて性能が大幅に向上するため、防護範囲が拡大します。また、通常よりも高い軌道(ロフテッド軌道)で飛来する弾道ミサイルなどへの対処能力も向上しており、今後、量産・配備されれば、我が国の弾道ミサイルへの備えは、飛躍的に強化されることになります。

なお、SM-3ブロックIIAは、日米共同開発のミサイルです。日米が連携・協力して研究開発を進めてきたことは、日米の結びつきの強化に貢献してきました。また、開発・製造を通じて培われる先進的な技術力やノウハウを踏まえれば、わが国の防衛産業にとっても、日米共同開発の意義は大きいと言えます。

平成29年2月の発射試験では弾道ミサイルを模した標的の迎撃に成功し、SM-3ブロックIIAの開発は最終段階に入っています。早期の開発完了に向けて、日米両国の努力が続けられています。

SM-3ブロックIIAの日米の開発分担

SM-3ブロックIIAの日米の開発分担

SM-3ブロックIIAの発射試験の様子(17(平成29)年2月 米国ハワイ沖)

SM-3ブロックIIAの発射試験の様子
(17(平成29)年2月 米国ハワイ沖)