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<解説>Xバンド防衛通信衛星2号機(「きらめき2号」)の打上げ

防衛省・自衛隊は、平成29年1月、防衛省・自衛隊として初めて所有・運用するXバンド防衛通信衛星「きらめき2号」を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げました。

これまでは民間のXバンド通信衛星3機により提供される衛星通信サービスを利用してきましたが、これらの衛星の設計寿命の到来に伴い、後継衛星3機を自衛隊で自ら所有・運用する形で順次整備を進めています。Xバンド通信衛星は、地形などの影響を比較的受けず覆域が広いという衛星通信の特長と、気象などの影響を受けにくく安定しているというXバンド通信の特長を兼ね備えているため、地理的に分散した自衛隊の部隊間での適時適切な通信が可能となります。このため、部隊運用において命令や調整などの情報通信に使用され、わが国の安全保障上極めて重要な通信インフラとなるものです。

これにより、①陸・海・空自衛隊の各部隊間での円滑な通信の確保、②これまで以上の大容量の画像・映像データを伝送可能な通信容量の充実、③海外など広域で活躍する部隊などへの通信所要の確保、という3点で能力が向上します。

「きらめき2号」打上げの様子(種子島宇宙センター)【三菱重工/JAXA提供】

「きらめき2号」打上げの様子
(種子島宇宙センター)【三菱重工/JAXA提供】

「きらめき2号」(イメージ図)

「きらめき2号」(イメージ図)