C-2輸送機は、C-1輸送機の後継機として、平成13年に開発に着手した国産の輸送機です。22年に初飛行を行い、28年6月には、量産初号機が空自へ納入され、空自岐阜基地で試験飛行を実施してきました。29年3月には、鳥取県に所在する空自美保基地に最初のC-2輸送機を3機配備しました。
C-2輸送機
C-2輸送機は、C-1輸送機に比べ、約3倍の貨物を搭載可能となったことに加え、航続距離も約4倍に延伸されており、これまで輸送機には搭載することのできなかったペトリオット、UH-60Jヘリコプター、水陸両用車、機動戦闘車、野外手術車などの大型の装備品も搭載することが可能となりました。C-2輸送機は、わが国周辺の厳しい安全保障環境を踏まえ、主として島嶼部に対する攻撃への対応のために導入を進めてきましたが、このような大規模かつ迅速な輸送力を活用し、災害対処や国際平和協力業務などにおける活躍も期待されています。
搭載量の比較(C-1の約3倍)
航続距離の比較(C-1の約4倍)