木更津市長 渡辺 芳邦(わたなべ よしくに)
木更津市は、南房総・東京湾岸に位置し、138.95km2の市域の中に約13万5千人の市民が暮らす温暖なまちです。本市には、在日米軍が施設及び区域を管理し、主として陸自第1ヘリコプター団が共同使用する飛行場機能を持った陸自木更津駐屯地が所在しています。木更津駐屯地周辺には海自の補給処及び空自の基地も所在しており、各自衛隊とは、防災関連はもとより市の各種行事などあらゆる面で御理解と御支援を賜っており、連携の取れた良好な関係にあります。
平成26年10月に防衛省より在沖米海兵隊のMV-22オスプレイと陸自が導入予定のV-22オスプレイの日米共通の定期機体整備基盤を木更津駐屯地に確立する計画があるとの説明がありましたが、一番の懸念は、何よりも市民の安心・安全への影響でした。この懸念について、防衛省が市と市議会の要請に対応し、MV-22オスプレイと陸自大型ヘリとの騒音比較や、市民の安心・安全を確保するための情報提供のルールづくりがなされたこと、機体の定期整備においては木更津駐屯地周辺地域の安全かつ環境に配慮した飛行運用がなされるよう、米軍との間で覚書が取り交わされたことは、市民の安心・安全を確保する上で非常に意義深いものと思っております。
基地を抱える市として、日米同盟を基軸としたわが国の安全保障体制について協力していく必要性は理解しており、今般の木更津駐屯地における日米共通の定期機体整備基盤の確立は、日米安保体制の円滑かつ効果的な運用、また、沖縄の負担軽減にも資するものと認識しております。定期機体整備は市民生活に影響のないように覚書に即して適切に行われるものと考えており、引き続き、自衛隊、在日米軍との対話・調整を通じて相互理解を深めてまいりたいと思います。
オスプレイのパイロットから説明を受ける渡辺木更津市長
(写真中央)
陸自木更津駐屯地のK格納庫前に駐機するMV-22オスプレイ