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<VOICE>平和安全法制を含む訓練を支援して

陸自駒門駐屯地(静岡県御殿場市)
国際活動教育隊評価支援課 1等陸尉 梶 貴博(かじ たかひろ)

平和安全法制の施行に伴い、自衛隊の国際任務にも新たな任務と権限が付与されました。

国際任務に関する教育、訓練の支援及び研究を行う当教育隊では、初めは、手探りの状態でしたが、これまでのノウハウを活用するとともに、机上での検討と実員による検証を繰り返し、派遣される隊員に対して万全の支援ができるよう準備しました。

私は、南スーダンで活動した経験を活かし、南スーダン派遣施設隊11次要員の準備を主に支援しました。平成28年10月には、新たな任務などを含め、現地で予想される状況に適切に対処できるよう総合訓練が実施されました。言語の違いなど、南スーダンの現地を模擬して行われたこの訓練を通じ、駆け付け警護や宿営地の共同防護の任務などを整斉と遂行する状況を確認できました。また、多くの隊員から「新たな任務を遂行することとなっても、自信をもって行動できるようになった。」とのコメントがあり、達成感と安心感を得ることができました。

当教育隊では、この他にも平和安全法制を踏まえ、様々な教育や訓練が実施されています。国際任務遂行の一翼を担うことを誇りに思うとともに、陸自がより安全かつ効果的に国際任務を遂行できるよう、派遣される部隊と隊員を支援していきたいと思います。

訓練後に派遣要員に対して教育する著者(右)

訓練後に派遣要員に対して教育する著者(右)