周辺国の海洋における活動が活発化している中、わが国周辺海域の防衛などのため、海自では、潜水艦部隊を質量ともに増強することに取り組んでいます。
質の面では、これまでも能力向上を図ってきたところ、平成29年度予算では、新型潜水艦を建造することとしています。新型潜水艦は、静粛性などの面でより高性能化する諸外国の潜水艦への対応能力の向上を図るため、従来の潜水艦に比べて、より遠くの潜水艦の探知が可能になるとともに、相手からもより探知されにくくなっています。
量の面においては、潜水艦の建造や既存の潜水艦の艦齢延伸により増勢を図っているところ、大綱に基づき、平成29(2017)年度に第6潜水隊を新編することで、5個体制から6個体制に移行します。
これらの取り組みにより、平成30年代半ばには、防衛計画の大綱で定められた22隻体制が完成する見込みです。
29年度潜水艦(3,000トン型)(イメージ)