陸自は、一層厳しさを増すわが国を取り巻く安全保障環境の変化を踏まえ、統合運用の下、作戦基本部隊(各師団・旅団)などの迅速・柔軟な全国的運用を可能とするため、平成29(2017)年度末に陸上総隊を新編します。
現在の陸自の体制は、5個の方面隊が並立しており、各方面総監がそれぞれの方面隊を運用することになっています。陸上総隊新編後は、陸上総隊司令官が一体的に陸上自衛隊の部隊運用を担うことができる体制となり、統合運用の下、陸上自衛隊の師団・旅団などの迅速・柔軟な全国的運用が可能となります。
また、現在、各方面隊が個別に実施している統幕、自衛艦隊司令部、航空総隊司令部及び在日米軍との間における平素から事態対処時までの運用などに係る調整を陸上総隊に一本化することで、より迅速かつ円滑な調整が可能となるため、統合運用の実効性が向上します。