第23次派遣海賊対処行動水上任務部隊指揮官(第3護衛隊司令) 1等海佐 吉岡 猛(よしおか たけし)
第3護衛隊指令が指揮官となり、大湊を母港とする護衛艦「すずなみ」・「まきなみ」と第3護衛隊で編成された第23次隊は、15(平成27)年10月から翌年5月まで任務に従事しました。北国の隊員が多く、ソマリア沖・アデン湾の暑さは身にこたえましたが、当隊の活動期間は現地では比較的涼しい時期であったこともあり、皆、体調を崩すことなく無事に任務を完遂することができました。
活動期間を通じて日夜怠りなく警戒監視と直接護衛に努めた結果、海賊行為を抑止することができ、海賊による襲撃事案は生起しませんでした。また、商船で発生した急患への対応や故障した船舶の救援にもあたり、海上交通の安全確保に貢献することができたものと考えております。
各国海軍艦艇との意見交換の場では、わが国の取組が常に高く評価されていました。当隊もその一端を担うことができ、大変誇らしく感じております。
CTF465(EUの海賊対処行動部隊)司令官及び幕僚らと
意見交換をする筆者(右側手前)