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<Q&A>地域コミュニティーとのつながり

自衛隊はどのような形で、地域コミュニティーに協力しているのですか?

毎年200万人以上の観光客が訪れる「さっぽろ雪まつり」への陸自北部方面隊の雪像制作協力は、55(昭和30)年の第6回から現在まで継続しています。例年、約1か月かけての大雪像制作、補修、雪輸送などで、のべ約15,000人を動員しています。このように北部方面隊は雪まつり開催に欠かせない存在となっており、これからも「さっぽろ雪まつり」に協力し、地域との関係を一層強化していきます。

雪像の制作の画像

雪像「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」の制作

沖縄に所在する海自第5航空群は、訓練のために青森県の八戸航空基地に進出した機会を活用して、現地隊員の協力のもと、毎年、八甲田山の雪をP-3C哨戒機で持ち帰り、沖縄県内の小学校、養護施設、児童館などに寄贈しています。沖縄では雪が降らないため、ほとんどの子供たちが本物の雪を見るのが初めてで、隊員と一緒になって雪だるまを作ったり、雪の上に寝ころんだりと心ゆくまで雪の感触を楽しんでいました。その一方で、青森県八戸市の児童には、沖縄特産のさとうきびを沖縄の味として届けています。

このように、那覇と八戸の子供たちの笑顔を結ぶ架け橋としても、海自のP-3C哨戒機は活躍しています。

宮古島市上野小学校生徒の画像

八甲田山の雪で遊ぶ宮古島市上野小学校生徒

沖縄においては、基地周辺自治体および周辺住民との良好な関係を構築し、防衛に対する理解と信頼を得ることが特に重要と考えています。このため、空自那覇基地では、糸満市摩文仁の丘・豊見城市瀬長島などの清掃作業へのボランティア活動、那覇市那覇ハーリー、エイサーなどの沖縄伝統行事への真摯な取組により融和、信頼感の醸成を図っています。

那覇ハーリーの画像

那覇ハーリーに参加する空自隊員