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<VOICE>様々な現場で活躍する女性自衛官

陸自国分駐屯地(鹿児島県 霧島市)
第12普通科連隊 重迫撃砲中隊 有線通信陸曹 3等陸曹
永江 麻美(ながえ まみ)

私は、中隊の有線通信陸曹として勤務しています。他の隊員と同様、長期間の演習をはじめ、射撃、行進、市街地戦闘などの各種訓練もこなしたうえで庶務業務も担当しているので非常に忙しく、体力的に厳しいときもあります。

13(平成25)年10月に同じ中隊の先輩隊員と結婚しましたが、同じ自衛官ですから、夫婦のどちらかが演習や教育に参加すると、二人で過ごす時間はなかなか確保できません。しかし、そのことで、かえってお互いに思いやりの気持ちを持てるようになりました。早朝から厳しい訓練がある時でも頑張って朝食を作っていますし、主人も家事を手伝ってくれます。また、「いつもありがとう」の言葉に私もやりがいを感じます。これからもお互いに支えあえる関係でありたいです。そして、妻として家庭をしっかり守るとともに、自衛官として国防の任務に邁進していきたいと思います。

有線通信を行う筆者の画像

中隊訓練において有線通信を行う筆者(手前)

海自館山航空基地(千葉県 館山市)
第21航空隊 第211飛行隊 3等海曹
野田 有希子(のだ ゆきこ)

私は、海自の哨戒ヘリコプターで女性初の航空士として勤務しています。航空士を志したきっかけは、東日本大震災でのヘリコプターの活躍でした。震災当時、私はヘリコプターに搭載する電子機器の整備に携わっていました。発災後、館山航空基地から多くのヘリコプターが飛び立ち、行方不明になられた方の捜索・救助などで活躍し、多くの国民が応援してくれている様子を見て、私も搭乗員として現場で活躍したいと強く感じるようになりました。

海自の哨戒ヘリコプターは操縦士2名と航空士2名で運航され、洋上における哨戒や救難などの任務に従事します。少人数での運航になるため、一人ひとりが役割を十分に果たさなければ任務を達成できません。したがって、時には厳しく指導され、挫けそうになることもありますが、今後も訓練を重ねて、あらゆる任務に対応できる航空士となるように頑張ります。

点検を行う筆者の画像

飛行前の点検を行う筆者

空自入間基地(埼玉県 狭山市)
中部航空警戒管制団 中部防空管制群 防空管制隊 3等空曹
﨑川 加菜(さきかわ かな)

私は、入間基地の防空管制隊で勤務しています。平時における主な任務は対領空侵犯措置であり、レーダーによる24時間の警戒監視を実施しています。また、彼我不明機を探知した場合には要撃機の緊急発進などにより、わが国の領空を保全するための対処をしています。近年は、わが国周辺での航空機の活動が活発になっており、緊急発進の回数も増加していることから、職場ではピリピリした緊張感に包まれる機会が非常に多くなっていると感じています。また、職場では男女分け隔てなく職務を遂行できることにやりがいを感じています。

これからも国防の最前線である警戒管制部隊の一員として、この仕事に誇りを持ち、この蒼い空を守っていきたいと思います。

監視中の筆者の画像

警戒監視中の筆者