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<解説>第5回日ASEAN諸国防衛当局次官級会合について

14(平成26)年2月17~19日の間、沖縄県宜野湾市において、第5回日ASEAN諸国防衛当局次官級会合が開催された。政府として沖縄での国際会議などの開催を推進しており、また、参加者が多様な日本文化への理解を深める機会となることから、初めて東京以外で開催したものである。

会合では、議題の一つとして、非伝統的安全保障分野における装備・技術にかかる日ASEAN間の協力の可能性について取り上げた。装備・技術分野における協力をトピックとするのは今回が初めてである。参加者からは、アジア太平洋地域の課題の一つである自然災害への対応における協力、具体的には防衛省・自衛隊が有する輸送能力や、指揮・通信システム、センサーなどの分野における装備・技術協力に対し期待が示された。

また、会合最終日には、パネル展示に加え、爆発物処理ロボットや壁透過人物探知装置、手投げ式偵察ロボットなどの実物展示を通じ、各国の次官などに対して非伝統的安全保障分野における防衛省・自衛隊の装備・技術を紹介した。展示会場では、熱心に説明に耳を傾け、活発に質問する参加者の姿が見られ、わが国との装備・技術協力に対するASEAN諸国の関心の高さが感じられた。

日ASEAN友好協力関係は13(同25)年に40周年を迎え、さらなる協力の深化・発展が求められている。日ASEAN諸国防衛当局次官級会合などの場を通じ、具体的、実践的な協力を模索していくことが重要である。

装備展示の画像

装備展示の様子