米国は、アジア太平洋地域に戦略の重点をおく取組(アジア太平洋地域へのリバランス)を引き続き進めており、13(平成25)年10月3日の「2+2」共同発表にあるとおり、日米両国は、より高度な能力を日本国内に配備することが、戦略的な重要性を有し、日本および地域の安全に一層寄与することを確認した。米国は、MV-22オスプレイ、P-8、グローバル・ホーク、F-35Bなどのわが国への配備などにより、その能力の近代化を図ることとしている。P-8の嘉手納飛行場への配備については、米海軍による、P-3の段階的な換装の一環として行われる米国以外では初めてのものであり、同年12月に6機が配備された。より高度な能力を持つP-8への換装は、在日米軍の哨戒能力を向上させるものである。グローバル・ホークについては、14(同26)年5月から三沢飛行場への一時展開を開始しており、グローバル・ホークによる安定した運用が確保されることになれば、米軍の情報収集能力が一層向上することになる。これらは在日米軍の抑止力を高め、ひいてはわが国の防衛および周辺地域の平和と安定の維持に寄与するものである。
嘉手納飛行場に配備されたP-8
三沢飛行場に飛来した米空軍グローバル・ホーク【米軍三沢基地HP】