14(平成26)年4月、統合幕僚長は米国を訪問し、参謀長級の戦略対話(DCSD:Defense Chief Security Dialogue)において、米統合参謀本部議長と会談した。
アジア太平洋地域のすう勢および日米防衛協力の強化を通じ、自衛隊と米軍による抑止力および対処能力を強化する必要性、また、「日米防衛協力のための指針」の見直しを通じた互いの軍事力の役割などについて意見交換を行った。
本対話は、米国が同盟国との間で、13(同25)年から始めたものであり、日米間での実施は今回が初めてである。
安全保障環境が一層厳しさを増す中、日米それぞれの制服組のトップ同士が、直接対話を通じて、率直な意見交換を行うことは、わが国のみならず地域の平和と安定にとってきわめて意義がある。
本対話において、統合幕僚長および統合参謀本部議長は、自衛隊と米軍が、長年にわたる日米同盟の強固な絆を維持しつつ、共通の安全保障上の課題に効果的に対処するため、引き続き、情報共有および日米共同対処の実効性の向上に努めていくことに合意した。
日米参謀長級戦略対話に臨む岩﨑統合幕僚長とデンプシー米統合参謀本部議長